トリガーポイントが起こす四十肩・五十肩の例

腰痛、肩こり、膝の痛みなど、どれもつらい症状ですが、その中でもなかなか治りにくいのが「四十肩・五十肩」です。腕が上がらない、手が背中に回せない、夜中に疼く、力が入らないなどやっかいな症状が起きます。

肩や腕を動かす筋にトリガーポイントが生じた場合「肩の痛み」「腕の運動制限」「関節の異常」が起こります。肩や腕の動きには様々な筋が関与し、互いに影響し合っているので一カ所を弛めれば改善できるという訳にはいきません。

しかし、「腕を上げると肩の横側が痛い」とか「腕を後ろに回すと肩の前側が痛い」など、どういう動作の時にどこが痛むかを確認することでトリガーポイントが生じている筋を推定し、対処することができます。特に肩や腕の痛みに関わっていることが多い「斜角筋」と「棘上筋」は必ずチェックと処理を行います。

斜角筋は下図の一番右のように首の側面にある筋ですが、上半身の様々な症状に関与しているといわれるほど重要な筋です。

ねこひげ整体院による四十肩・五十肩について、斜角筋の説明

【イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用 】

棘上筋は下図のように肩甲骨上の小さな筋ですが、肩や腕に関連痛を発することが多く、肩や腕の痛みの際は必ずチェックしなければならない筋です。

 

(棘上筋のトリガーポイント)

ねこひげ整体院による四十肩・五十肩について、棘上筋の説明①

ねこひげ整体院による四十肩・五十肩について、棘上筋の説明②

【イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用 】

 

肩腱板の断裂は四十肩、五十肩の原因なのか?

四十肩、五十肩で医療機関を受診して『肩腱板』に断裂が認められた場合(いわゆる「腱板断裂」といわれる状態)、これが痛みの原因だとされる事があります。肩腱板とは肩を動かす四つの筋腱(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)の総称です。これらの筋腱は肩甲骨と上腕を繋ぐ役目を持ちます。

しかし、この腱板は加齢と共に変性断裂がみられることがわかっていて、肩に痛みが無い無症状の人でも、50代では約25%に、65歳以上では50%以上に変性断裂がみられると報告されています。(日本整形外科雑誌第78号 第4項)

このような研究があるので、65歳以上の方が五十肩の症状で受診され、肩腱板の断裂がみられた場合、果たしてそれが原因だと言い切ることはできません。